地震大国といわれる日本。いつ、どこで大地震が発生するかわかりません。東日本大震災が発生した日、自宅に戻ることができなかったいわゆる帰宅困難者の数は首都圏で500万人以上いたとされています。突然の大きな揺れにより交通機関がストップしてしまい、徒歩以外の移動手段が無いような場合、街中に災害救援ベンダーがあると非常に重宝するでしょう。ここでは、災害救援ベンダーとはどのようなものなのかについて紹介していきます。簡単にいうと、飲料メーカー各社が社会貢献の一環として始めたサービスで、非常時に無料で飲み物を出すことができる自動販売機のことですが、普段は通常の自動販売機と同じように機能しているので、お金を支払わなければ飲み物を出すことはできません。では、具体的に非常時にはどんな仕組みで飲み物を出すことができるのでしょうか。例えば、災害などが発生して停電したとします。その時、専用キーか遠隔操作で非常用の電源に切り替えを行うことにより、飲み物の無料供給ができるようになります。最近では自動販売機に電光掲示板が搭載されていて、そこで災害情報などを確認できるものも出てきているようです。公園や病院、学校や市役所、入居数が多いマンションなどに設置されていることが多く、人が集まるところに行くと見ることができるでしょう。ここ数年の間で、自動販売機の設置にも災害対策への意識が活用されるようになってきています。